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最先端の哲学 No15
これの一っ前のブログはNo14です。
いままで述べた説明は、いわば「平面的表現」です。
「ああそうですか。なるほど。」でおわります。
ですから、そうではなくもっと「リアル」に表現する必要があります。
つまり「立体的表現」です。
そのためには「よくわからない」という概念を導入することが必要になると思います。
その代表的なものは「未来の結果」です。
たとえば試験の結果がもうすぐ発表されるとすると、十分自信はあるけれど、「もしかしたら自分の答案を採点する人が二日酔いで間違って低くカウントするかもしれない。」
道に置いてあったカバンに近ずいたら、中から時計にカチカチという音がすると「もしかすると時限爆弾が仕掛けてあるかもしれない。」
ホテルに帰って自分の部屋の前にくると、中から変な物音がする「もしかするとドロボーが中にいるのでは」
1億円の宝くじにあたった。当選番号の券を今夜どこに保管するかさんざん迷ったあげく自分の腹巻の中に隠すことにした。
おかげでその夜は一睡も出来なかった。というのが「過去の記憶を呼び起こして、現時点では存在しない未来を自分に説明している。」のその「説明」に相当するのです。
このように、自分の価値のある未来の事柄が「よくわからない」と疑心暗鬼になって想像力が暴走するため「強い不安」が発生します。
これが前にも説明した「2次的ストレス」というやつです。
この「よくわからない」が想像力を拡大させて「強い不安(2次的ストレス)」を発生させるのだから、想像力の拡大(疑心暗鬼)を起こさせないようにすれば強い不安(2次的ストレス)も起こらないということになり「めでたし、めでたし」となると思います。
この場合の想像力は実体のない風船みたいなものですから、消滅させるのは簡単なのです。
「よくわからない」から「想像力の拡大」が起こって「強い不安(2次的ストレス)」が起こるから、最初の「よくわからない」を理解すれば(よくわかるようになれば)
残りの二っも消滅してしまいます。
そのためには、人間の性格を二っに分ける必要があります。